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2012年04月16日

EUR/CHF1.200割の怪【鷹鳩】

先週の話になってしまいますが、スイス中銀が魚住の如く絶対シシューとしていたEUR/CHFの1.200が一瞬割れました。

以前、個人ブログでスイス中銀は負けないよというエントリで、自国通貨売りなのでスイス中銀は諦めない限り負けない、と書きましたが…。
あっさり割り込んでるやん…というね。
なんでだろ? おかしいと思って、最初はイースターでSNBの担当者が怠けてたのかと思いましたが(笑)どうやら別の理由があったようです。

スイス中銀暫定総裁、フランの対ユーロ相場上限守る姿勢(ロイター)
SNBは設定した相場の上限を徹底させるため、100以上の銀行、および700を超えるトレーディングデスクを外国為替取引のカウンターパーティーとしているが、ジョルダン暫定総裁によると、5日の1.20フランの上限を上回る水準での取引は同中銀と合意を結んでいない銀行が行ったものであり、規模は大きくなかった。


これが理由だったようです。

銀行間の外国為替取引は、誰と取引したか(カウンターパーティ)も重要です。
FXと違い実際に通貨の交換を行うので様々なリスクがあるので信用に足る取引相手としかトレードできないようになっています。
具体的には取引で使うEBSやREUTERSといった電子ブローキングシステムの設定で、どこの銀行のどこ支店とはこの金額まで取引できる、といった感じのリミットを掛けておきます。

でもSNBがカウンターパーティとして設定していない相手だと…。
いくらSNBが1.200にBIDを置いておいたとしても、相手はそのBIDが見えないのです(EBSの場合、横にちっちゃく表示されるが取引できない)。
なのでその小規模銀行がEUR/CHFを売りに行ったときに1.200をスルーして1.1990台のBIDを叩いてしまったというワケ…。
そこからは、マーケットがびっくりして混乱に乗じてずるっと下がった、ということでしょう、おそらく。

上のロイターの記事にもあるのですが 

「ユーロが設定された水準を下回ることをSNBが許容する可能性は低い」と予想。「現時点ではSNBの言葉を信じるべきだ」とし、ドル買い・スイスフラン売りを推奨するとした。


はい、テクニカルな理由で一瞬1.200割っただけだと思いますので、やはり1.20割れにベッドするのは止めたほうがよさそうです。




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posted by CFD at 20:36 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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