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2012年02月09日

覆面介入…その効果は…【鷹鳩】

7日になりますが、政府による円売り介入でいわゆる「覆面介入」を行っていた事が明らかになりました。
覆面介入という言葉もけっこう怪しい感じなんですが、やってることもその効果が怪しいと言うしかありません。

まずはニュースから。

覆面介入、苦肉の策 政府・日銀、昨年11月に4日連続(朝日新聞)
政府・日本銀行が、昨秋の為替介入で、過去最高の大規模介入だけでなく、介入したかどうかをあえて公表しない「覆面介入」も行っていたことが7日、公表された。7年半ぶりの方策は、円高対策に窮する為替当局の苦しさの裏返しでもある。さらにいま、「米国の怒り」という新たな重圧が、当局にかかり始めた。

さらに今回、覆面介入が加わった。「8兆円介入」のあと、海外市場で円が買い戻されてきたこともあり、翌日の11月1日から4日続けて、計1兆195億円を投じた。

覆面介入は、市場に「当局がいつ介入してくるのか分からない」という疑心暗鬼を広げる。円を買い進めると損をするかもしれないと投資家に思わせて、円の急伸を押しとどめる効果が期待できる。



介入したかどうかを明らかにしないのが覆面介入ですよ、と。
いつ介入があるかどうかわからないので効果あると書いてますが、実際のところはあやしいもんです。
(事実、全然、円安に進んでませんし)

介入が効果があるのは、『介入が入っているぞ』と投資家に認知させることがまず大事です。
昨年の介入の際に円安に吹っ飛んだのは日銀がドル円を買っているのももちろんありますが、世界中の投資家が『介入がキター』と思えば、ショートを閉じて、それから介入に乗っかって儲けてやろうとロングにして…。
そういうのを巻き込んでの値動きです。

覆面介入だと、そのインパクトが無い。

実際に日銀が買い上げた分はドル円は上に行くでしょうけど、世界中を巻き込んでのウワーッっていうのは無いわけです。

じゃあどうすれば一番効果があるかというと…。

やはりEBS(銀行間の為替取引システム)に日銀が買いを入れることでしょう。

以前も書きましたが、EBSで取引すると、どこの銀行と取引したのかが4文字のアルファベットで表示されます。

なので、仮に日銀がドル円を買うと、ドル円を売った相手方のEBSにBOJQと表示されるのです。

そうすると『うわー日銀だー!!』となってドル円は一気に上へ吹っ飛びます。

為替ディーラー同士はロイターやブルームバーグといった端末を使って世界中で情報交換してます。
なので、世界中のどこかでBOJQの4文字が見つかればあっという間に日銀が介入を行っていることが知れ渡るのです。

これが一番簡単でローコスト(1億円でも大丈夫)で効果のある介入でしょう。



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posted by CFD at 18:32 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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