EUの財政に関する条約締結は失敗しそうです。
そもそもEUってナニよって感じしませんか?
だいたい、EUの通貨であるはずのユーロだってイギリスやらハンガリーやらって導入していないですよね。
EUはヒト・モノ・カネ・サービスの自由な行き来が出来るようにして皆で平和に経済発展をしましょうって事で作られたものです。
この平和にって奴が意外と重要です。
なんでかっていうと、EU発足当初はソ連があったし、ドイツにヒトラーがいたのだって100年も前じゃないんです。
EUには現在27カ国が入っていますが、東欧のエストニア・ラトビア・リトアニアなんてまさにソビエトに占領されていた国だった訳で(地元民のソビエトへの反発はあったんですが)、決してお互いに仲がいい国々ではない。
今のギリシャがヨーロッパで嫌われているなんてのは、実はたいした話ではなく、本当に緊張があったんですよね。
言葉だって違うし、政治制度も違う。
でも、その割には比較的小さな場所に結構多くの数の国が集まってる。
経済的にはお互い緊密だったりするし、イギリス、ドイツ、フランスなどの先進国も割とある。
そこに民主的な国々による1つの大きな市場が非公式にできていたんですが、どうも制度面の違いやら通貨の違いやら政策の違いやらが邪魔をすることが多くあった。
ならばヨーロッパの民主主義国家による条約を作ってお互いにもっと発展しましょうっていう理想を持ったのが、さっきのヒト・モノ・カネ・サービスの自由な行き来ってやつです。
平和に経済発展って美しいですよね。
これを目指して法律が制定されているし、議会もあるし、理事会から中央銀行から裁判所まで一通りの制度を持ってるんです。
ただし、財政の統一は入っていない。
これが決定的に痛い事になっているのが、今のユーロです。
理想は美しいんですが歪んでいる。
これによりユーロ導入からせいぜい10年で早くも崩壊の危機に陥っています。
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ユーロの危機は現在EUの危機に発展しています。
EUってのは各国が守るべき法律なはずなのに、各国ともお金に関してはあんまり順守していない。
このままではEUが割れてしまいます。
実際、そういう分析をするエコノミストもいて、法律を守らない国と一緒にEUなんかできっこないじゃんという考えはあります。
EUに入ってるくせにユーロを導入しないイギリスとかがいつもやり玉に挙げられるみたいで、イギリスはイギリスでもうEUなんていらんってな話まで出てたりして。
EU27カ国の人口は5億人を超えます。
世界のGDPの実に26%がEUです。
アメリカを超えて世界最大の経済圏です。
これが維持できるかどうか、ユーロの維持も大変ですが、EUって言う経済圏の維持も大変そうです。
理想と現実の間で揺れるのが人間ですよね。
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2011年12月09日
EUってナニ?【ランケン】
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| Comment(2)
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地方独自の財源を確保したいとかで、
方向が日本のユーロ化のように見えてしまいます。
現状でも地方自治体は破綻の寸前が多いのに、
地方に権限と財源を持たせたら「ギリシャ方向へまっしぐら」な感じがします。
(地方は業者との癒着も多いですからね)
ユーロを見てると地方分権も難しいですね。
こんばんは。
ランケンも日本の地方とユーロ圏の問題って似たような構造かもしれないなぁって思ったりしました。
正直、おっしゃるとおりだと思います。。。
財源は地方で作らせるべきなのかもしれない。