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2011年11月24日

為替にインサイダーや利益相反はないのか?【鷹鳩】

あっと言う間に11月も終わりです。
今年も後1ヶ月しかないんですね。
ほんと、年齢を重ねると時間の流れがヘイストかかったように早く過ぎていきます。
ヘイストリングとかいいですよね。

っとそんなネタは置いといて、為替取引で顧客との間に利益相反はないのか、介入時に事前に分かっていればそれってインサイダーなんじゃないの?って疑問をいただきました。

ので、今日はそこらへんこちょこっと。

まず利益相反とはそもそもどういうことでしょうか。

利益相反(wiki)

わかりやすく言うと、依頼者からの業務依頼があった場合、中立の立場で仕事を行わなければならない者が、自己や第三者の利益を図り、依頼者の利益を損なう行為のことである。


よく金融機関で利益相反の問題となるのが…M&Aの案件でよく出てきます。

まず企業Aがいます。企業AのメインバンクBがいます。AがM&Aを検討する時、Bの証券関連会社Cがアドバイザーに付く場合があります(というより一昔前までは多かったです)。

M&Aの場合、往々にして企業Aと債務者であるBとの利益は相反する場合が多いです。例えばメインバンクBはこう考えるかもしれません。「M&Aでリスクを取られると今、貸している金が返ってこなくなるリスクが高くなるな…」

そこにアドバイザーであるCが登場します。証券会社Cは企業Aのアドバイザーですから、Aの利益になるためのアドバイスをするのが本来の姿ですが…。親密会社のB銀行から「ちょっと…今回はM&Aやらせたくないなぁ…」なんてポツリと言われたら…。彼らの意向を無視して話を進めることはなかなか難しいです。

表向きはB銀行とC証券は情報の遮断(ウォール)を敷いていると言われていますが、実際の運営はグレーなこともおおいです。B銀行とC証券で顧客Aの不利益になるような行動にでてしまう恐れがあるということです。

と前置きが長くなりましたが、ゴトウビの取引にあわせて考えると、為替取引を依頼した顧客の不利益になるような行動は利益相反になりそうですね。

しかし、実際にはそのような問題意識は無いです。

まず、ゴトウビには外貨を買う顧客もいる一方で外貨を売る顧客も当然ながらいます。仲値レートは一本値で決まりますから、買い顧客に不利だとか売り顧客に有利だとかそういう事はないのです。双方同じ価格で取引が行われます(手数料は無視)。

また、必ずしも不足(外貨買い注文が多い)というわけではなく、時には余剰(外貨売り注文が多い)こともあり、銀行ディーラーとしてもぎりぎりまで高いレートをつけるか低いレートをつけるか、注文を見ながら相場も見なければいけません。

それまで不足だと思っていたのに、ギリギリになって大量の外貨売り注文が入って一転余剰になり、大きな(そしてコストの悪い)ロングポジションを持たされる事もあります。

それから、顧客は好きな銀行を選んで注文を出すことができます。面白いもので、毎日の公表仲値を見ていると、レートを高く設定する銀行、低く設定する銀行、平均的な銀行というのが見えてきます。自分の需給に合った銀行にオーダーを出すことができるのです。

こういったことから、特に為替取引においては利益相反が問題になることは少ないように思います。もちろん、個別案件で為替関連商品(デリバティブなど)のセールスなどにおいて利益相反が起こる可能性はあります。ただ、通常の市場におけるスポット取引ではあまり聞いたことはありません。

為替市場は株式などと比べて懐の広い(?)市場ですからね^^; 株式と比べても半端じゃない金額が取引されています。

インサイダーも言ってしまえば無いです。情報があってもその通りに動く保証もありませんし、介入などはその可能性も織り込んだマーケットのレートとなっているものです。



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posted by CFD at 20:00 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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