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2011年08月19日

ソロスのユーロ復活への道【ランケン】

引退したソロスはユーロ圏の経済安定化のために多くの発言をしています。
今週、ユーロ復活のための3つの提言をしていますので、紹介します。

第一にソロスは現在のEFSF(European Financial Stability Facility:いつも思うんですけどスゴイ名前ですよね。。。)が通常の銀行も救済できるようにすべきだとしています。
公的部門から民間部門へお金を回す訳ですし、もっと言っちゃうとEFSFのお金なので、よその国の税金が別の国の民間機関である銀行に渡すと言うのはかなり大胆です。
もちろん、ソロスはEFSFがきちんと監視しなくてはいけないと述べています。

困った国の政府が監視するんじゃなくて、ユーロとして監視せぇって話ですね。
じゃないと近親相姦の関係が終わらないって話になっています。

財政政策の統一が出来ていないユーロ圏に財政政策的な役割を持たせて、ユーロ圏の公的な部門として民間に貸し出すって言うのは、それだけ民間銀行が困ってるって話なんでしょうかね。
まぁ、そらそーか。
だって、ギリシャ政府は金融政策も財政政策も持ってない訳ですから、民間銀行にお金を渡す事が出来ないですよね。
もちろん、ECBは金融政策として債券購入プログラムを走らせてる訳ですが、それにしたってドイツ本位な訳でなかなか当該国の思い通りには行かない。
現状のEFSFだと政府部門に回るので間接的になり、銀行救済の効果が薄れるので、直接的に救済しろって話なんでしょう。

第二にユーロ債の導入。
弱小国は債券価格が下落しており、その下落に見合った金利を払う必要があります。
これが、かなりの重石になっており、維持できないとソロスは述べています。

そのため、ユーロ債の導入で黒字国同様の低い金利で資金調達できるようにすべきと言う事です。
これは前から主張されていましたが、ユーロ債の導入はドイツとフランスが難色を示しています。
今の空気だと導入されない可能性が高いかも。。。

メルケルさんもサルコジさんも自国の危機ではないんでしょうかねぇ。
結果論ですが、こんなになるならユーロなんてやらなければ良かったのにと思わなくはないなぁ。
なんのための経済協力圏なのかって感じですが、日本の周辺国が危機に陥ってドイツみたいな状況になったら救うかって言ったら、確かになぁ。。。

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難しいのは投票権みたいです。
1国1つの投票権にしたらドイツはバカバカしくてやってられないでしょうし、拠出金額に応じた状況にするとドイツ圧倒有利となり他の国が今度はやってられない可能性がある。
まぁ、でも前者は成り立たないだろうと思うんですけどね。
前者じゃドイツお金出せませんわな。

第三はユーロ脱退の道作り。
これに関しては明確な道筋をソロスは述べていませんが、ユーロ債を導入してお金を借りた国がもし返済できなくなったらどうするかって話があります。
当然、なんらかの罰則がないとモラルハザードを引き起こす訳ですが、ユーロ脱退をさせるなどは必要となります。

これ、結構難しい話ですが、まぁ追い出す道を作っておくってのはどっちにしろ不可欠なんでしょうか。
しかし、ソロスはそれでもイタリアやスペインなどは追い出す訳にはいかないとしています。
小さい国はまだしも、大きな国を追い出す事はユーロ崩壊につながるため、既にToo big to failなんでしょう。
やっぱりユーロですからねぇ。

もう、ドイツとフランスとイタリアとスペインが合併!
ってな訳にはいかないわなぁ。。。
解はないので、現状維持???

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