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2011年07月14日

東京の早朝にドル円が狙われるワケ【鷹鳩】

暑い日が続きますねぇ。ちょっと運動しただけで汗だく、さらに頭痛までしてきました…危険。

そんな暑い中、冷っとしたのが13日の東京早朝。
まだ寝ぼけ眼の東京トレーダー達もおはぎゃー!って感じで。
急にドル円が下に走り出して一気に78円台半ばまで円高が進みました。その後は急速に値を戻しましたが…。

特にニュースも無く、ストップを狙った仕掛けではないかといわれています。

このストップを狙うという言葉はよく聞きますが、実際何が行われているのかをきちんと解説してる記事は案外少ない。てなわけで、ストップ狙いの仕掛け、その裏を見ていきましょう。


まず前提。

■東京早朝はマーケットが薄い。
米国の夕方、大体の取引を終えアメリカ人はあまりやる気なし。
太平洋ってでかいですから米国の終わりと東京の始まりの間って真空地帯なんですよね。
一応、シドニー・ウェリントン時間ってのもあるんですが、やはり参加者が少ない。
つまりマーケットで取引する人が少ないため、ちょっとした取引でもプライスが動くということです。
そこを狙う。効率よく、マーケットを動かせますから。

■メンテ
FX業者の中には、この真空時間を利用してシステムメンテする所もあります。
そうすると、ますます参加者が少なくなります。
個人は円高に買い向かう人が多いですから、それがいないということは…。円高に進みやすい。


東京早朝は狙い時ってことです。
じゃぁ何をやっているか。

Cステを読んでいる皆さんはほとんどが個人投資家だと思いますが、ここは視点を変えて皆さんがFX業者になったと想像してください。

為替は相対取引です。
個人投資家がドル円を80.10で1枚ロングにすれば、FX業者は80.10で1枚ショートになります。
逆に個人がショートにすれば、FX業者はロングになります。

実際は、うまーく、個人の買いと売りを集めてBid/offerのスプレッド分儲けるビジネスなのですが…。
(80.09/10で個人の買いと売りが同時に入れば、ノーリスクで1銭儲かりますよね?)

たとえばとある個人投資家Aさんのロングポジションのストップロスが78.50に見えていた場合(FX業者は当然見えてます)
これを狙ってやろうと、ドル円を売っていきます。
FX業者のショートポジションが出来ますね。早朝なのですぐにするするーと下がっていきます。
そしてついに78.50がヒット!!!

FX業者は、Aさんのストップロスを執行します。個人投資家Aさんのストップロスはドル円を売ることなので、FX業者にはロングポジションが発生します。

あれ? さっきFX業者はドル円を下げるためにショートポジションを作って…。で、お客さんのストップロスを執行したらロングポジションが出来るから…。

そう、ストップロスを執行したことで、Fx業者のショートポジションが利食いされている形になっています。しかも相場が急変していたからスリッページも発生!

と、自分のポジションをおもいっきり美味しく利食うことができるわけですね。

実際にこれを行うのがFX業者だけでなく、銀行やヘッジファンドだったりするわけです。
プロの市場ではシステムメンテもありませんからね。



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posted by CFD at 23:06 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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