2年ほど前も書いたと思いますが、NT倍率が面白い水準まで来ています。
NT倍率って聞いたことあります? 株をやっている方はもうお手のモンかもしれませんね。N=日経平均 T=TOPIX を表してまして、日経平均株価/TOPIXで出てくる数字です。要は日経平均がTOPIXの何倍の数字かってこと。
チャートを見てみましょう。チャートはケンミレからお借りしてきました。
NT倍率は日経平均とTOPIXの特徴の違いから上下に動きます。どういうことかと言うと…。
日経平均:日本を代表する225銘柄の株価の平均をベースに算出している数値。なので値がさ株の影響が大きい。具体的にはハイテク銘柄、そしてユニクロ…。
TOPIX:東証全体の株価の動きを指数化したもの。時価総額を加味して指数を出しているので、時価総額が大きい銘柄の影響が大きい。例えば、筆頭は任天堂、銀行株や薬品、電鉄など。
ということです。
で、このNT倍率が久しぶりの高水準に来ています。
TOPIX3日ぶり反落、米景気懸念で輸出下げ−任天堂連日安(1)(ブルームバーグ)
東京株式相場は、TOPIXが3日ぶりに反落した。米国の景気減速や円高への警戒から、コマツやホンダ、三井物産など輸出関連株の一角、商社株が安い。UBS証券の投資判断引き下げを受けた任天堂は連日の大幅安で、TOPIXの下落寄与度トップ。コスト増加への懸念などで電力株も下げ、東京電力は一時150円を割り込み、上場来安値を更新した。
TOPIXの終値は前日比1.50ポイント(0.2%)安の812.95。一方、日経平均株価は17円69銭(0.2%)高の9467円15銭と、小幅ながら3日続伸した。
東証1部全体では値下がり銘柄が優勢だったものの、PBR1.01倍、配当利回り2.1%とバリュエーションの割安さが支えとなり、下値を大きく売り込む動きはみられなかった。株価指数先物・オプションの特別清算値(SQ)算出をあすに控え、日経平均への寄与度の大きいファナックやファーストリテイリングなどが買い上げられたこともあり、日経平均は上昇。この結果、日経平均株価をTOPIXで割って算出するNT倍率は11.64倍と2000年4月以来、11年ぶりの高水準となった。
11年ぶりのNT倍率水準だそうです。
この現象をどう考えるかってところが大事なんですが…。
上の記事にもあるように日経平均採用銘柄が買われたのがSQなどのテクニカルな原因であるならば、このNT倍率の水準は行き過ぎと判断してNT倍率ショート
なんて戦略が取れますね。
Cステの読者の皆様ならもうお分かりとは思いますが、日経平均のCFDをショートにして、TOPIXのCFDをロングにするわけです。 それでNT倍率が下がると利益が出るポジションになります。
相場が上昇か下落か分からなくても、日経平均とTOPIXの差が開くか縮まるかを予想する取引ですね。
注意点としてはTOPIXのCFDを取り扱っている業者を選ぶということです。
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2011年06月09日
NTスプレッド戦略【鷹鳩】
posted by CFD at 21:25
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