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2011年04月04日

円安基調、その確認【鷹鳩】

地震後、パニック的な円高で歴史的なドル円安値を付けたのも遥か昔な感じがしてきましたね。

ドル円こそ84円ちょびちょびですが、ドルストレートもしっかりなので、クロス円は掛け算効果でびょーんと円安へ動いています。しばらく振りの水準ですよね。

なんとかストさんたちも円安論調が強くなってきましたし、私自身もしばらく円安に振れるかなと思っています。今回は真面目にその理由を整理してみました。


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大きく分ければ @東日本大震災Aインフレ になるのですがもうちょっと細分化すると

■日本と欧米との景況感格差
東日本大震災の被害で日本の成長率はマイナスになるのは必至な状況。
それに比べて欧米では足許の景況感は改善しつつあり、経済指標もそれを裏付ける形。
日本と欧米との景況感格差の陰陽が鮮明となってきており、弱い国の通貨は売られる。

■日本の貿易収支の悪化
まず、慢性的な電力不足、震災による生産拠点の不稼動、生産部品の未納入、物流の停滞などで生産活動は大幅に縮小。結果、輸出も減少する。
また、復旧・復興で様々な資材や原料を輸入、火力発電所を稼動させるためにエネルギー資源を輸入ということで輸入は増大。

今後、中期的に日本の貿易収支が黒字の大幅縮小、または赤字転落になることも予想される。海外への支払いが多い→外貨を買う要因→円安 って見方。

■日本の財政収支の悪化
貿易収支だけでなく、かねてから懸念の財政収支も大幅悪化することは間違いない。
東日本大震災の被害額は数兆円から数十兆円とも言われており、莫大な復旧・復興経費を出さなくてはならない。
当然、他の予算からの移しかえだけで賄えるはずも無く、「震災国債」なる特別な国債を発行する検討にも入っている。
また、それを日銀に引き受けさせるという麻薬の一手もささやかれている。

いずれにしても財政悪化が助長されることは明白。財政基盤の弱い国は…見放されると通貨は売られる摂理。


■諸外国の政策金利引き上げ
コモディティ価格の上昇などインフレ懸念が台頭。
ECBは今週の決定会合で利上げに向かうとも見られている。
またFRBも国債買入政策の終了に向かっており、数名の連銀総裁スピーチからも利上げバイアスが強く感じられる。
一方の日本は、大震災の影響もあって圧倒的な金融緩和策をこれでもかと鮮明に打ち出している。
利上げなど議題にも上らないであろう。
金利差の拡大は大きな円安ドライバーとなる。


■そもそも協調介入
強力な中央銀行がタッグを組んで円売り介入してるんですもん。
いや、いまの水準じゃしませんけど、下を狙うインセンティブが削がれてしまいます。




ってな具合です。
一応リスクシナリオとしては @MENAリスク APIIGSリスク ですかね。
生損保によるレパトリ? ほとんど無視でOKです。


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posted by CFD at 21:51 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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