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2011年04月01日

東京電力とCDSトリガー【鷹鳩】

メルマガでも書いたのですが、市場では東京電力にかなりの注目が集まっています。

株価も2000円から400円台まで暴落。一日の中でも、値を上げたり叩き落されたりかなりチョッピーな動き。デフェンシブ株としておススメされていたのものが、手を出すと火傷しそうな銘柄になってしまいました。

株以外でも注目されている東電。

今日は 一般にはあまり報道されていない CDS のマーケットについて書いてみます。



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新聞各紙にCDSがよく登場するようになりましたが、つっこんだ説明は無いままです。企業破綻時に保険金が支払われる、といった説明のみ。

東電は国有化なんて話も出てますが、『じゃあ国有化だったらCDSの保険金は支払われるの?』って疑問もあります。この辺は判断が難しいところ。

CDSの支払いに該当する事象のことを クレジット・イベント といいます。
クレジットイベントには3種類あって

@支払不履行(Failure to Pay)、A倒産(Bankruptcy)、Bリストラクチャリング(Restructuring、債務の条件変更など) 

このどれかに該当すると、クレジットイベントとなります。

仮に東電が国有化された場合どうなるでしょうか?

まだ話が浮上しただけでどのような手法をとるのか、はっきりしてないのでなんともいえませんが、可能性があるのは A倒産(Bankruptcy) に該当することでしょう。

@支払不履行(Failure to Pay)は無いと思います。というのも、東電が発行する債券は電気事業法によって担保が付いています(他の債務者に優先して債務が支払われる)。そうすると、社債を支払い不履行(あるいはカット)にするってことは、被災者への補償も行わないということになるので、それは認められないでしょう。

また、数兆円の融資を受けたり引き当て金などによって資金繰り自体は回っているので、債務が支払えなくなるって可能性は低い。
同様の理由で Bリストラクチャリング(Restructuring、債務の条件変更など) も考えにくいでしょう。

A倒産(Bankruptcy)といっても、会社を潰すことではなく、国有化することでクレジットイベントに該当することもあります。

米国のGSE(フレディマックやファニーメイ)が国有化されたときもCDSのクレジットイベントに該当しましたから。



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posted by CFD at 06:56 | Comment(0) | 日本株
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