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2011年03月25日

為替版フラッシュクラッシュ【鷹鳩】

*この度、東日本大震災にてお亡くなりになられた方々やご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。 また、全ての被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。 1日も早い復興、復旧を願っています。



大震災によってマーケットも跳ねるように動いていますね。ここ数日は落ち着いていますが、震災後週明けの数日はあまりのボラの高さにリーマンショック時を彷彿させるような値動きの荒さでした。

特に17日早朝のドル円の動き…。あっと言う間にドル円は歴史的安値79.75を突き抜け76円台に…。

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要因としては色々言われてますが、『保険金捻出のため生損保が外貨建て資産を売却する』なんて説明は筋としては通っているかもしれませんが、現実味がありませんね。やはりテクニカル的な動きだったと思います。

個人的にはこちらの見方に近いです。

為替こうみる:ドル/円や株価の急落はロボットトレーディングの暴走=草野GF 草野氏(ロイター)


今回のドル/円や株価の急落は、CTAやプロップファームが得意とするロボットトレーディングの影響が大きい、17日早朝にドル/円が急落したあと急速に値を戻したチャートの形状は、昨年5月に米国で起きたフラッシュ・クラッシュにそっくりだ。ロボットトレーディングによるドル/円の売りに為替の証拠金取引を行う個人が巻き込まれたと考えられる。


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もう少し要因を点検していくと

@震災でマーケットが円高方向へ神経質になっていた
地震直後こそ日本売りの連想で円安になっていましたが、すぐに円高方向へ向かいました。
海外からのレパトリ連想もあったんでしょうが、やはり全世界的にリスクリダクションモードに入り、円高に進みやすい雰囲気の土壌が出来上がっていたんだと思います。

A乏しい流動性
非常時ということでマーケットメーカーも通常時より流動性の供給に慎重になっていました。ましてや日本時間の早朝は最も流動性が低い時間帯です。東京も動き出す前、欧州は完全にマーケット終了時間、米国は仕事が終わりほっと一段落している時間。そりゃ値が飛びます。



そんな中でのIAやヘッジファンドによるストップハンティングだったのでは、と思っています。

あと、意外と知られていないかもしれませんが、ストップロスの原則について。

ストップロスでスリッページが発生するのは実は当たり前なんです。
ストップロスには『ワンタッチ』というのと『オール・テイクン(ギブン)・ネクスト』という考え方があります。

例えばドル円をロングにしていて、79.75をストップロスに設定します。相場が下がっていって、79.75がBIDになったらすぐにストップロスを執行するのがワンタッチ。
だけど、だいたいストップロスというのは『あー、ここを抜けたらもうだめだな、損切りしよう』と思って設定するものなので、BIDが一瞬、設定値になったからといってストップロスを執行されてはたまりません。

なので79.75がofferになって(オール・ギブンされて)ロスカットを執行する、というのが通常です。だから通常、約定値は79.74だったり79.73だったりするのですが。

上で書いたように、パニックだわ流動性低い中だわで、まとまなマーケットメイクがされていない市場で次のBIDを叩きに行くと何十銭、へたすると1円以上もスリッページが発生するわけです。しかも相場はその度に崩れていくので、次々とストップロスが誘発されて、また相場が崩れて…とスパイラルで円高になっていく。

まさにブラックスワンが羽ばたいた、と言ったところでしょうか。

投資家としては、最悪の事態を想定してリスク管理をしなくてはいけませんね。

IGマーケッツ証券では『ギャランティーストップ』という制度でストップロスの値を保証してくれるものもありますので、その活用もいいかもしれません。



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posted by CFD at 05:32 | Comment(0) | 鷹鳩の世界の市場から
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