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2011年03月05日

ECBの金利の深さ【ランケン】

昨日はECBが利上げの予告をしたような感じになっていました。
数ヶ月前の予想より早く上げてきそうな感じですね。

金利を変更するって言うのは、当然ながら経済になんらかの影響を与えようとしているって事なのですが、この金利変更の影響が出るのって結構遅くなります。
下手をすると2年後に今の金利調整の影響が出るなんて事もあるので、2年後なんてインフレどうなってるか分かりませんって話があります。

なので、各国中央銀行は将来を見通した政策金利の決定をするのが通常です。
既にユーロ圏のインフレは危険水準であり、今回ECBはインフレに対する懸念を示しました。
リビアやエジプトを見ても分かりますが、インフレが暴発したらかなりの社会不安をもたらします。

ユーロ圏には財政不安が大きな国もあり、本来は利上げはしたくないでしょう。
ユーロを採用し、政策金利の決定をECBに委ねている国は現在17カ国で、下げたい国もあれば、上げたい国もあると言うバラバラの経済状況です。
つまり、利上げによる失業増での社会不安か、インフレによる社会不安かと言うお互いに矛盾する事柄を1つの金利で調整しようとしてる訳で結構ムリな話です。

しかも、今起きているインフレっていわゆる景気が過熱してインフレって言うパターンのインフレじゃありません。
景気が悪い中でのインフレですから、悪いインフレになります。
そこへ持ってきて金利を引き上げようってんだから、もう泣きっ面にハチ。

最近、ユーロが強いですよね。
金利上昇が見越されてユーロが上昇しているんですが(正直、訳分からんですけどね)、あれも悩ましいと思います。
ユーロ圏最大の工業国ドイツの車が売れなくなったら大変です。

金利引き上げてユーロ上昇してじゃぁ、景気は冷え込んじゃいます。
IMFはユーロ圏の金利引き上げに反対してたりします。

難しいのは最初に書いたように金利引き上げの効果がいつごろ出てくるかが読みにくい点です。
ある程度の時間の遅れが予測される訳ですから、インフレのコントロールが出来なくなってからではもう遅い。
ここがECBとIMFで意見の割れているポイントでしょう。

少なくともECBの方がIMFよりインフレを警戒しているって言うのは言えるんじゃないでしょうか。
インフレでの社会不安がユーロ圏で起こると、また大揺れになる可能性だってあります。
ランケンはECBに賛成かなぁ。
効果出るのが遅いし、既に金利かなり低いのに加えインフレ高い上に、インフレは悪化する方向にしか見えない。
少しは上げた方がいい気はします。

まぁ、上げるにせよ上げないにせよ、厳しい。。。

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ユーロ圏でインフレがもっとも進んでいるのはエストニアで1月は5.3%になっています。
結構、高いインフレ率ですが、エストニア周辺諸国(スロバキアやマルタなど)が暴発した日にはなんて思うとECBも気が楽ではないでしょう。

今年はインフレから目が話せない年になりますね。
コモディティは金と原油だけでもいいから見ておいた方がいいと思います。
正直、雇用統計よりインフレの方が今は全然大事だと思う。

しかし、日本はインフレしたらどうなるんだろう。。。
低成長の元でインフレされると、ランケンのような一般市民が痛い目にあうんですが。。。
日本はデフレに慣れちゃってインフレなんて想像つかないですよねぇ。。。
そもそもインフレの経験ってランケンもないのかも。。。
日本のインフレはたかが知れてるとは思いますが。。

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posted by CFD at 00:34 | Comment(4) | ランケンのCFD予備校
この記事へのコメント
質問です。
1. バーナンキさんは、インフレは15分あれば対処できる、と言ってQE2反対派の方々に反論しているようですが、 どう思われますか?
それって金利を上げることだけを言っているのでしょうかね?

2. 原油価格について、ネットブログで、アメリカのヘッジファンドも経済への悪影響を考えて、投機を加減するだろう、90〜100ドル位の幅になるように。。。との見通しだか観測を見ました。どう考えられますか?


当人でないランケンさんにお聞きするのもなんですが、何か感想があればお聞きしたいです。
Posted by みずほ at 2011年03月05日 13:42
みずほさん

こんばんは。
また難しい質問を。。。
とりあえず、ランケンの感想です。


■1.インフレ対応
15分あれば対応できるってのは、金利引き上げが必要になればすぐにするって言ってるだけに聞こえました。
多分、デフレに陥ると手がなくなるって言いたいんだと思いますよ。
別にインフレが怖くないといってるわけではなく。

今のアメリカの状況では別に金利引き上げが必要ではないってのはまぁ分かりますよね。
その意味では、アメリカのインフレはまだまだたいした事はないって考えてるんじゃないでしょうかね。
金利の引き上げだけじゃなくて、量的緩和の解除も含めて手段は結構ありますし。
ドル高に持ってくとかね。

一方で、デフレ側はここまで経済を持ち上げたのに、また下がると既に打てる手は打ちつくしてるので、それは避けたいって所なんでしょう。
まぁ理解できますよね。


■2.原油価格
ヘッジファンドが経済への悪影響を考えて投機を加減するなんてあるかなぁ。
どんな投機家だ。
ちょっと信じられないですけど(笑)。

ある特定のヘッジファンドが加減した所で他のヘッジファンドにやられたら、そのヘッジファンドは負けですからね。
手加減できるってどんなヘッジファンドだ?とかって思いますけど。。。
ゴールドマンかなんか?
あいつら、手加減なんてする集団かなぁ。。。

90ドル〜100ドルの幅もよく分かりません。
数年前に150ドルまで行ってるのになんで100ドルなの???

そもそも、もう100ドル超えてますよ。
今、ほぼ105ドルだもん。(WTIベース。ブレントは112ドルぐらいかな)

どこのブログか分かりませんけど、結構デタラメな観測に聞こえます。。。(いやぁ、エライ人だったらどうしよ。。。)
経済の影響を考えて原油価格がわずか10ドルの幅に落ち着くようにするってメチャクチャ現実離れしてる気がするんだけどな。
今週は10ドル以内とかってならまだ分かるけど、経済に影響を与えないようにって予測は要するに割と長期的な話してますよね。
それで、100ドル行かないの???

年間の平均の話してるのかなぁ。。。
原油価格の年間平均をヘッジファンドが調整できるとも思えないですけど。。。

先日の野村証券の1バレル220ドルも結構トンデモ予測だった気がしますけど、ランケンは正直理解に苦しみます。
ランケンが素人なだけだったりすると怖いけど。。。
Posted by ランケン at 2011年03月05日 20:30
親切なご回答ありがとうございます。

>1.  なるほど、いつでも状況に対応できるし、考えとるわい!って事なんでしょうね。
QE2の解除をどのように進めるか、も実態経済を見ながらやるんでしょう。金利の前にまずはそこから考えるのが順番か〜〜〜かな。

>2. ヘッジファンド、そんな生易しくないですか〜。ですわね、きっと。
         来る時が来たら、日本国債など情け容赦なく売り浴びせるだろうし。               
そういえば、「モーニングサテライト」で、外資や商品取引や証券とかの予想……年末?かな?の原油価格は、200、150、110ドルと分かれる、と言ってましたね。

ブログの人は一般人でずっと経済金融ウォッチ、発信している方です。


お時間とらせてすみません〜〜〜。
Posted by みずほ at 2011年03月06日 08:00
みずほさん

こんばんは。
FRBの金融引き締めは年内にってのが今のところのコンセンサスみたいです。
脆弱な経済ですので、FRBはもう少し様子見するでしょうね。

原油200ドルはランケンは無いと思います。
今の世界経済はちょっと200ドルは耐えられないんじゃないかと。

ブログの方、プロじゃなくて安心しました(笑)。
ランケン素人なんで、プロに噛み付けるだけの度胸がない。。。
Posted by ランケン at 2011年03月07日 00:42
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