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2010年06月03日

メキシコ湾原油流出から読み解く【鷹鳩】

メキシコ湾の原油流出事故が止まりません。

そもそも海底油田掘削施設が爆発し作業員11名が死亡したのは4月20日のこと。もう1ヶ月半が経過するというのに、有効な解決策は未だ出されず。先月末に試みた作業も結局失敗に終わっています。

最終的な原油の流出量は30万トンを超えると予想され、米最悪の原油関係事故となる可能性が高いと言われています。

この海底油田の持ち主はBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)。世界最大規模のオイルメジャーです。BPのCEOは「私は誰にも増して終結を望んでいる。自分の生活を取り戻したい」と発言。そもそも作業員11名が死亡していることに加え、周辺の住民や漁業関係者の神経を逆なでしており、謝罪に追われています。

さて、この悲惨な事故。早期解決とBPの責任追及、原因解明を願う気持ちで一杯です。

しかし、トレーダーである以上、この痛ましい事故から市場がどう動くか、もっと言ってしまえば、どういうポジションを取り儲けるか考えるのです。これはトレーダーの宿命であります。

まず、単純に思いつくのは原油のロングでしょうか?

確かに大量の原油が流出しています。また、今回の事故により、海底油田に関するプロジェクトも凍結となっており、将来的な原油需給に影響を与えるでしょう。しかし、原油の年間産出量は30億トン以上。今回の事故で最終的に流出するであろう原油はその0.1%以下に過ぎません。

実際、この事故以降の原油価格は冴えません。

0603oil.jpg 5月に入ってからは下落の一途。どちらかと言うと、株安に歩調を合わせて下落してしまいました。需給逼迫による見通しで原油ロングというのはワークしなそうです。




では、事故を起したBP株のショートはどうでしょうか?

これはワークしてます。

0603bp.jpg



事故前は60ドル近辺だった株価は、ここにきて35ドルと40%下落。米司法省が刑事事件としてBPを捜査を始めたとの報道、それから格付け会社フィッチによる格下げが発表されています。この事故が長引けば長引くほど、BPの業績が悪化するのは必須。

原油産出で得る筈だった利益を失うほかに、地元住民や漁業関係者への保証、海洋汚染の浄化への基金拠出、刑事事件で有罪となれば莫大な賠償金などなど、もうネガティブ材料だらけ。株価には強気にはなれません。CFDであればBPショートも出来ますので。

ただ気をつけなくてはならないのは、株価下落を横目に他のオイルメジャーが買収を仕掛けてくる可能性があること。例えばTOBとかね。そうすると一瞬で株価が戻ってしまうので深追いは禁物でしょう。


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posted by CFD at 21:41 | Comment(0) | 商品
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