CFDステーション

前回は原油のコンタンゴについて書きました。そしたら次の日にはランケンさんがコンタンゴの続きでフォローしてくれました。さらに次の日にはSarahさんが『百万回生きたねこ』を書いてくれました。

Cステのチームワークは最強ですね（笑）　

さて、復習したい方は前回の記事を読み直して欲しいのですが、コンタンゴとは将来の原油の価格のほうが高い状態のことでした。

今回は、その逆。将来の原油価格のほうが低い状態。これをバックワーデーションと言います。

べ、別に言葉なんか覚えなくても、いいんだからね!!




…簡単に図に表すと



こんな感じです。

さてコンタンゴのときはエネルギー会社が原油現物を買って貯蔵して、先物を売るという戦略がありましたが、バックワーデーションの時は、皆さんどんな動きをするのでしょうか?

ちょっと考えてみてください。

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さて、バックワーデーションの時、すなわち将来の原油価格が低い時ですが、『原油の実需がある企業が、原油の先物予約をする』取引が多いです。

例えば昨年夏まで原油はひたすら騰がり続けてたわけですが、実はこの間はバックワーデーション状態でした。新聞でもTVでも原油の高騰を報じ続け、GSでは200ドルもありうべしなんてレポートを出して…。

原油（ガソリンや燃料など広い意味で）を使用している企業には大きな痛手です。更なる原油の上昇に対してなんらかのヘッジをする必要があった。

そんな時、金融機関は原油の先物予約を提案しに来るわけです。『今、原油は100ドルですが、このデリバティブ契約をすると今後3年間に渡って原油を80ドルで購入いただけます』とか。

今100ドルなのに80ドルで買える。コスト2割減ですからこれは大きいと思うわけです。しかも、まだまだ原油価格は騰がりそう、と皆言ってる。

こんなうまい話あるわけない!　と思われるかもしれませんが、原油の期間構造がバックワーデーションになっているので、こういう価格提供も可能になってくるわけです。実際に多数の企業が原油ヘッジ取引を行いました。

そして今…。まだまだ契約年数は残っているでしょうが、原油は暴落。1バレル40ドルの原油を延々と80ドルで購入している企業があるのです（泣）

例えばANAの決算説明会資料

15ページ目を観てください。航空機のジェット燃油が必要になるのですが、これをヘッジしています。

資料を読み込むと、すでに2010年度に関しても5割以上ヘッジ済みとのこと。おそらく昨年、一昨年で原油が相当高いときにヘッジしたことでしょう（泣）　原油価格が下がっても業績にはプラスにならない典型的な例です。

さて、これをどうCFD取引に活かすか?

それはランケンさんに答えてもらいましょう（いつも振られるのでお返しです笑）



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