CFDステーション

私が言うのもなんですがCFDステーションやっぱり凄いですね。鷹鳩さんの昨日のコンタンゴ分かりましたか？ランケンが通訳しますと次の感じになります。

まず、原油のスポット価格（今この瞬間の価格）を41ドルで買います。同時に5月物の原油45ドルを売るんですが、これはつまり5月末にその原油を45ドルで売る取引の約束をしてるんです。平たく言うと、41ドルで仕入れて3ヵ月後に45ドルで売る取引を約束をした。これで4ドルの利益出ていますよね。

でも、原油を3ヶ月間保管しないといけない訳で保管費用がかかります（原油が入るトランクルーム借りた位に思ってください）。この3ヶ月間の保管費用が1バレル当たり4ドルかからないなら、利益出ますよねって話です。

ただ、会社によって保管費用は違うので、ここは会社の交渉力と言うかバイイングパワー（購買力）の差が出るところで誰がやっても保管費用が4ドル以下になる訳ではありません。4ドル以下で出来るなら、買い手も市場に既にいる訳でリスク無しですから保管出来るだけ取引しちゃえばいい。

という事で、とりあえず原油を買って保管するんです。もう売る約束しちゃってるんだから、最終的に誰が持ってくかなんて知ったこっちゃないとなり、停泊してる船の上にまで乗せちゃう。ちょうど船側も原油の取引量が減って、稼動していないってんで保管しときますよってな話になるんでしょう（ここはランケンの推測ですが、多分あってる。違ってたら鷹鳩さんが指摘してくださるでしょう）。

で、CFD取引してる我々に何の役に立つのかと言うと、トレードには直接役に立たない。そもそも、スポット価格で原油なんか我々に買えない。精製してない原油1バレル（約159リットル）届けられてもそれこそ保管すら出来ません。でも、CFDで取引してて原油価格が限月をまたぐと結構値段が違うのは何でだろうって所は理解できるようになりますよね。保管費がかかるからです。

そんなの知らなくてもトレード出来るっちゃーそれまでですが、こういうの大事だと思います。停泊している船にまで原油乗せてるって異常だと思うんですよ。本来は、船はどっかよその国に原油を運ぶのが仕事なんですから。運ばないと利益が出ないですもの。でも、空っぽで停泊させておくよりかは、原油をのせて停泊していた方がいくらかのお金になります。逆に言うと、空っぽで停泊している船が一杯いる事を意味するんでしょう。

という事は、海運系の株はまだ上がりませんね。もっと言っちゃえば、船が空っぽで停泊しているって事は物の流れが減ってる訳で、海運のみならず、陸運、空運も全部ダメって事でしょう。じゃー、運輸系のセクター指数株売るといいんじゃないって戦略が立ちますよね。ちなみに、日米英の運輸チャートのリンクを載せておきます。比較してみてください。

日本陸運セクター
日本海運セクター
日本空運セクター
アメリカ運輸セクター
イギリス運輸セクター

この中だと、イギリスの運輸指数がCMC MarketsでCFDで取引できますね。実際に比較してみると、9月から半値以下になってます。イギリスの全株指数FTSE100は同期間に30%程度の下落ですから、明らかに他のセクターよりも下落してる事が分かります。と言うわけで、コンタンゴの状態が出たらCFDで運輸売りましょう。


運輸株（上）は60%の下落


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先を読むなら、コンタンゴの状態が小さくなり、限月間での価格差が小さくなってきたら運輸セクターに買いを入れてもいいかもしれませんね。上がらないにしろ下げ止まるんであれば、下がりそうな株と両建てしてやるとリスク抑えてうまくやれそうです。

もっとも、原油の先高感があれば先物も高くなっちゃうかもしれませんが、その場合はスポット価格も相応に上がるはず。結局、いつかって？きっと鷹鳩さんがCFDステーションで教えてくれますよ（有料って言われそうだ（爆））。

後は、先日私が書いたバルチック海運指数なんかとも比べながら状況を把握していくといいんじゃないでしょうか。なんか、投資戦略っぽくなってきましたね。ランケンはこういうの大好きです。鷹鳩さん、今後ともよろしく！