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2009年02月24日

バルチック海運指数【ランケン】

バルチック海運指数って名前ぐらい聞いた事がある方も多いと思います。一言で言えば、国際的な船の貨物運賃ですね。英語ではBaltic Dry Index(BDI)と言います。

Dryってなってるように乾いた物を運ぶときのの貨物の運賃がどれぐらい高くなってるか安くなってるかを計測する指数で、原油などは入っていません。運んでいるものは鉄や石炭などが代表的なもので(乾いているって言うか熔けてるわけないじゃないかとか思わなくもないですがそれは日本語の感覚)、穀物など乾燥してから運ぶ原材料の貨物運賃ぐらいがイメージ掴みやすいでしょうか。

基本的には船でアメリカから日本とか中国から日本へ鉄や穀物などの原材料を持ってくる物流の価格なのですが、この原材料というのが結構重要な点です。鉄にしても穀物にしても原材料ってまだ最終製品ではありません。

どんな製品も作るには時間がかかりますので、原材料の荷動きが少なくなるっていう事は企業が物を作らないという事で、生産が落ち込む事を意味します。従って、経済活動が弱くなる可能性が高く、バルチック海運指数は経済活動の先行指数として利用されています。

つまり、バルチック海運指数が下がると世界的に物の流れが停滞している訳で、在庫が積みあがっていて物が売れない状況という事になり、景気が悪くなり株価下落につながります。逆に上がると景気が良くなる可能性があることを意味します。

この指数、海運株との連動性が高いとされてもいますが、商品価格に先行する傾向が高いです。下のリンクはバルチック指数と原油価格の差ですが、原油よりも先に上昇し、下落も先行しているのが分かりますよね。

BCIと原油
バルチック海運指数と原油価格の推移


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今月はちょっと上がってきてますね。少し在庫調整が進んだのでしょうか。だいぶ企業も生産を絞っていたと思いますので、少し安心感が出てくるかもしれません。

原油もなかなか上がりませんが、少なくともバルチック海運指数が上がっているときに原油のショートしたりしない方がいいと思います。

なお、バルチック海運指数はブルームバーグで見れます。

ブルームバーグのバルチック海運指数チャート


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posted by CFD at 20:37 | Comment(4) | ランケンのCFD予備校
この記事へのコメント
こんばんは。きっちゃんです。

>バルチック海運指数が下がると世界的に物の流れが停滞している訳で、在庫が積みあがっていて物が売れない状況・・・

なるほどー、そういう見方をするんですね。
世界の景況感が伝わりやすい指数ですね。
世界経済の停滞はチャートに現れるということですか。
一昔前まで日本の貿易相手国一位は米国でしたよね。
それが、中国、インドから追い越されました。
そういえば、07年のサブプラショック後の底値(8月17日)から一番買われたのが日本でも海運株だったんですよね。
その頃数年前までボロ株と名指しされていた株はセクター的に見ても海運でしたが、それから堅調に業績を伸ばしました。
でも、今チャート見たらもう10年来の底値圏になってますねー。
時代の流れの速さを感じます。
使い方によっては、世界経済が上向くのも先行して教えてくれるので、かなり便利ですよね。
Posted by きっちゃん at 2009年02月25日 01:29
きっちゃんさん

こんばんは。
この指数は、消費者心理などのセンチメンタルなものではなく、実際の荷動きの状況が分かるため、経済の活性度がバイアス抜きで計測できるとされていまして重要視されています。

ところで、日本は中国にアメリカの貿易が抜かれたのは事実なのですが、実は日本から中国に輸出して組み立ててからアメリカってのもかなり多くあります。
なので、今のところはまだ日本から直接アメリカに行っていないというだけで、中国経由になったぐらいの状況です。

ただ、これからアメリカは貿易赤字を減らしてくると思われますので(どうやってかは知らない)、日本からの輸出は減るかもしれませんね。その代わり、どっかよその国から買うのかなー。
それか、日本が輸入を増やすかどっちかですが。何を買わされるんでしょうかね(武器かな)

海運株、要チェックかもしれませんね。
Posted by ランケン at 2009年02月25日 16:56
こんばんは。

一頃日本は貿易輸送船が足りない、船員が足りないなど船の需要が急激に上向いたのは円安効果と新興国の急成長という同時進行があったのも事実なんでしょうけどね。
海運株の業績も上方修正で絶好調でした。

>日本からの輸出は減るかもしれませんね

これが問題なんですよねー。
まるで完成品がアメリカに輸送されるルートを作り上げてきたわけですから。
アメリカが消費を減らせば、日本の製造業界にヒビが入る。
懸念材料はこの辺でしょう。

現在の海運指標を見る限り日本の海運株には資金が入ってきていません。
この数ヶ月間の円高が手伝ってか、以前のような海運人気は影を潜めているようです。
Posted by きっちゃん at 2009年02月25日 18:09
きっちゃんさん

こんにちは。
ほんとですよね。
船の需要が多すぎて海運業が絶好調だったのなんてほんとつい最近な気がします。

日本の輸出は形態を変えざるを得ないだろうと私は思っています。
アメリカやヨーロッパなどの先進国向けの製品ではなく、新興国向けの製品をいかに作れるかが勝敗を握るんじゃないかなと。

ただ、悩ましいのは日本は賃金が高く、高コスト構造ですので、本当に安い新興国向け製品を作れるかって話です。
機能を下げて安いものを作るのであれば日本である必要はないかもしれませんよね。
うーん、難しいな。
まーでも日本の製造業はやってのけるでしょう。

後は環境関連かなー、ビジネスとして本当にどこまで成り立つか(成り立ってますが、自動車電機の代わりにはならない)
とは言え、車とかは今後も市場の拡大は続くでしょう。
安くて、二酸化炭素を出さなくってエネルギーをあまり食わない車。
むずかしーな。トヨタに頑張ってもらわないと。
Posted by ランケン at 2009年02月26日 12:43
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