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世界の株価って連動してます。例えば今みたいな金融危機であれば、世界中で株価が下がります。先日まで世界的に景気が良かった訳ですが、そこまではずっと世界の株価って上がってきたわけです。

下は世界を代表する株価指数です。アメリカ、ドイツ、香港、日本の1990年以降約20年の株価推移です。下図はクリックすると拡大表示されます。



ダウ平均株価


ナスダックコンポジット


ドイツ株価指数


香港ハンセン指数


日経平均

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ぱっと見た感じ、日経平均だけちょっと形が違う感じしますが、後は比較的似ていますね。ナスダックもちょっと1999年が異常に高騰していますが、それ以外は概ね同じでしょう。ナスダックの1999年における異常な盛り上がりはITバブルですね。

さて、直近を見ると2007年の夏ごろを境に世界中で株価が下がっているのが分かります。これは日経平均でもそうですね。ご存知の通り、100年に一度と呼ばれるサブプライム問題に端を発した金融危機です。

では、このピークに至る前の底はというと、2003年の春頃でしょうか。ここを境に世界の株価は同時に上昇を始めています。これが、2003年から始まった世界の好景気です。

では、その前のピークはどこだったかと言うと、2000年の3月です。ナスダックの株価が最も高かった時期ですのでナスダックのチャートを見るのがいいでしょう。ダウはやや平らな感じですが、日経平均もドイツも香港もみんな同じ時期にピークを付けてますよね。何があったかというと、ITバブルのピークです。ちなみに、その後9.11のテロが起きたりしまして世界の株価は一気に下落します。

さらにその前は1998年に大きな下落が見られますね。ドイツと香港と日本のチャートが分かりやすいでしょうか。これは、アジア通貨危機とロシア危機ですね。

と言う具合に世界の株価ってかなり連動します。もっと言えば同じ方向を向くので、売りを行うか買いを行うかはどこの市場でもある程度同じになった方がいいはずです。

日本の個別株見てても木を見て森を見ずになって分かりにくいのですが、世界全体でどうなってるのって言うのはこういうので大きくつかみたい所です。

それにしても、日経平均って世界の株価と比べてどうよって感じですね。もっとも、日経平均は1990年までバブルで異常に上昇していましたので、そこまでが異常だったと言われればそれまでです。ただ、日本の投資信託を持ち続けている人はそれほど大きく勝っていないはずだという事は分かりますね。

こういう大きな部分を理解するのは投資戦略上重要です。特にCFD取引のように株の売りも買いもできるような場合は、今世界の株価がどっちの方向を向いているかは常に把握しておきたいところです。

なお、通貨と株価も密接な関係が見られます。これについては、南アフリカランド研究所でまとめていますので、是非ご覧下さい。

ランケン